鍼灸治療、指圧について
- 鍼で治るの?
- 治ります。
鍼灸の治病効果
については、すでに偉大な先人達がその効果を証明しています。
では、どのようにするのか。
当院では、どのような症状も心身を一つの生命として捉えて治療を行います。
主訴が肩こりでも、脈をとり、腹診をし、手足の触診をして全体のイメージを捉えてから治療を行います。
鍼も主訴とは関係のない場所に用いることがあります。
人体生命はすべてつながっているからです。
鍼は痛いから怖いというイメージがあり、多くの方に敬遠されてしまいます。
極力痛みのない治療を基本方針にしています。
私自身痛いのはいやですので、患者さんにも痛い思いはさせたくありません。
- 指圧で治るの?
- 「指圧?ダメダメ、あんなので治らない」
ごもっとも。
私も「指圧なんて治らない」と思っていました。
が、
ちゃんとやれば指圧は治ります。
経絡整体(指圧)では、鍼治療の理論、術理と共通するところが多々あります。
道具を用いるか、道具を用いないか、違いはそれだけです。
江戸後期、太田晋斎は按摩術が治病術でなく、慰安娯楽の類に堕している様相を嘆いたといいます。
現代も同じではないでしょうか。
東洋医学の基本である陰陽虚実、経絡の概念をもって生体の歪みを整えれば、身体は自然の形を取り戻していきます。
小説『海賊と呼ばれた男』の主人公のモデルとなったことで有名な出光石油の創業者、出光佐三は『私の履歴書』(日本経済新聞社刊)の中で、指圧で健康が回復されたことを書かれています。
『子供の頃は薬ばかり飲んで医者通いばかりしていた。だから小学校のころはよく体操を落伍したことを覚えている。しかし医者の曰く「あなたは非常にいい体質だから運動でもするようになればいい体になる。なんかのかげんで弱いんだ」と。
なにしろ不眠にかかっているからよく夢をみる。(中略)
そういうわけだから本は読めない。読むには読むがすぐあくびが出たり倦怠をおぼえたり眼が痛くなる。
40歳くらいのとき、大阪からきた指圧の先生に救われたことがある。その先生曰く「あなたはよく生きていますね」と。首の肉が硬化しているので手でやっても骨にも筋にも当たらない。頭は参謀本部で体は軍隊だ。参謀本部と軍隊が途切れているから生きてるはずがないということだった。
「あなたつらいでしょう」というのである。
私は当時から旅行から帰っても家には寄らず、すぐ会社に出て仕事をするクセがあった。
しかしそれが、つらくてつらくて30代なのに仕事にあきる、短気をだす、なんというなまけ者のつまらない人間だろうと自分をさげすんでいた。
病気のためであるとは気がつかなかった。
それが指圧療法でなおって、このごろは年年体がよくなる一方だ。
歳による衰弱はあるがいまは無病息災である。
よくある問い合わせ
- ~~は治りますか?
- 誰もが気になり最も多く受ける質問です。
お医者さんに病名をつけられたものから、気のせい、老化現象などですまされてしまう不定愁訴まで、鍼灸、指圧は治病効果があります。
むしろ、そうしてお医者さんに相手にされずに困り果てている人こそ東洋医学を試されるべきではないでしょうか。
私自身、医師はもちろん、誰にも症状の苦しさをわかってもらえず、15の年からずっと1人で悩んできました。
心と身体のバランスを見直し、生体の歪みを正せば、元気が出てたいていのものは治るといえるでしょう。
- どれくらいで治りますか?
- 腰痛患者を対象に、1年半継続してデータを採集した例があります。
平均すると1週間以内に1~2回の通院を6回、つまり3~6週間の治療を続けると、初診時の主訴の80%が改善しています。
逆に通院間隔を1週間以上あけてしまう場合、改善率は20%以下に落ち込みます。
1週以内に1回を6回 = 6週間
これが一つの目安です。
新鮮な病、急性のもの、本人に体力がある、日常から養生をしているほど治りやすいです。
慢性化しているもの、再発を繰り返しているもの、何のケアもせずほったらかしにしていたもの、日常の養生をしていない、これらはより期間がかかります。
治したい!と思ったのなら、間をあけずに一気に治したほうが、時間的にも経済的にもお得です。
私も患者です。今もいい治療院はないものかと探しています。私を治してくれる人はいないものかと患者として思っています。そうして、解ってもらえなかったり、解ったフリをされたり、やたら偉そうだったり、どうせ1回だけでこないんでしょと手抜きをされた経験があります。
私は治療を金儲けの道具と考えてただ通わせるということは断じていたしません。
- お腹は必ず見せなくちゃいけないの?
- 江戸中期の漢方医、吉益東洞の言に「腹は生あるの本なり 故に百病は此に根ざす 是を以て病を診するには 必ず其腹を候う」とあります。
私の学んできた鍼もそうですし、経絡指圧でも腹証を大切にしています。
治療の為に腹部の診察は重要な要素です。
女性の方や腹を見せるのに抵抗がある方は、診察の際にお申し出下さい。
無理強いをすることはありません。
人に良くなってもらうのが目的であり、腹診が目的ではないからです。
- 着替え(治療着)はありますか?服装の指定はありますか?
- お着替えを用意しました。
まだ導入初期のため、サイズと数に限りがあります。
治療着をご自身でご用意いただくのも推奨します。
お着替えは更衣室を設置しました。貴重品の管理はご自身でお願いします。
治療に際しては、全身の指圧、鍼灸を行いますので、関節や患部を出せる服装、ジーンズなど動きづらい服装は避けるのが望ましいです。